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軽視してはいけない。建物の改修における設計の大切さと検証方法

2020年 ARCHITECTURERENOVATION

軽視してはいけない。建物の改修における設計の大切さと検証方法

改修設計とは?

 

一般的に、建築における「設計」は新築工事を前提としており、改修工事において設計という概念はあまり注目されません。しかしながら、設計の重要性は、新築だけでなく改修においても同じです。なぜ改修工事では設計が軽視されがちなのでしょうか?
理由は2つ考えられます。

 

1つめは、工事の規模が比較的小規模であるということです。改修工事は新築に比べて金額的にも限定的なことが多く、それだけ事前準備としての設計行為が重要視されないということが考えられます。

 

2つめの理由として、何もないところからつくりあげる新築と違って、改修は既存の建物に対して改変を加える行為であるため、建築の知識が十分でない施主(発注者)にとって改修工事の内容を自力で考えやすいということが考えられます。

 

確かに軽微は改修工事であればわざわざ設計と呼ぶほどの作業はないとしても、常に何らかの検証作業は不可欠です。検証の対象となる項目は、主に機能・構造および法令の3点が考えられますが、ここでは機能検証について説明します。

 

機能検証

 

(特に工場や倉庫の)改修工事は機能の向上が目的であるため、その改修工事による機能面の検証は当然のこととして行われることになります。ただし、目指した機能向上が実際に実現するかどうかを、単に感覚で判断するか、あるべき理論的プロセスに沿って検証するかによって、もたらされる結果に違いが生じることは容易に想像できます。

例えばある部屋を特定の温度下で維持するという改修工事を施すとして、それを建築的にあるいは設備的にどう実現するのかについては当然単なる勘ではなく机上による定量的検討が求められます。

 

また、ある一つの機能向上を目指して実施した改修によって別の機能が損なわれることもあり得ます。 例えば、以下のようなことが考えられます。

 

・工場の温度対策のために部屋の温度を下げることだけを念頭に改修工事を実施した結果、結露が発生する、湿度が必要以上に高まるなどの不具合を引き起こしてしまった。

・工場の屋根が劣化しており雨漏り対策のために改修工事をしたが、断熱性が下がり、夏場の屋内の温度が高くなってしまった。

・水漏れ対策のために工場の給排水設備の改修を行ったが、冬場に凍結するようになってしまった。

 

施主が改修部分についてある条件だけを提示してきたとしても、他の要素への影響も総合的に検証する姿勢と能力が工事業者に求められます。

 

三和建設は総合的な機能向上を意識した改修工事をいたします。また、総合的に機能検証を考慮された改修工事実績がございますので、建物の改修をご検討中の方はぜひ三和建設へお問い合わせください。

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この記事の著者

著者 : 辻中 敏

辻中 敏 常務取締役 大阪本店長
1990年三和建設株式会社 入社、2021年同社 専務取締役就任

改修工事は新築以上に経験が求められます。これまでの実績で培ったノウハウを惜しみなく発揮いたします。 特に居ながら改修については創業以来、大手企業様をはじめ数多くの実績があり評価をいただいています。工事だけではなく提案段階からプロジェクトを進める全てのフローにおいて、誠実にお客さまに寄り添った対応を行い、 安全で安心いただける価値を提供いたします。

施工管理歴15年、1級建築施工管理技士、建築仕上げ改修施工管理技術者

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