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工場における外壁塗装・屋根塗装のポイントとは

2022年 RENOVATION

工場における外壁塗装・屋根塗装のポイントとは

 

今回は、工場の外壁塗装や屋根塗装メンテナンスについて、適切なタイミングで行えるようにするため、工場責任者の方がおさえておきたいポイントをいくつかご紹介します。

 

工場などの営業用施設において、適切なタイミングで外壁や屋根の塗り替えを行うことで、施設内で働く従業員の快適性に影響を与えるだけでなく、企業の利益に好影響を与えたり、損失を招くリスクなどを防ぐなど、さまざまなメリットがあると考えられます。

 

ただ、施設規模が非常に大きくなる工場などの塗装工事は、一般住宅とは比較にならないほど多額のコストがかかってしまうことから、施工のタイミングをできるだけ先延ばしにしたい…と考えてしまうケースも少なくありません。そこでこの記事では、工場が適切なタイミングで外壁塗装・屋根塗装を行うことのメリットや、塗装が必要なタイミングを見極めるためのポイントをご紹介します。

 

▼工場の床塗装については以下の記事もご覧ください。
工場の床塗装の必要性と定期的にメンテナンスを行うメリットをご紹介

 

工場の塗り替え時期の見極めについて

どのような建物でも「適切なタイミングで塗装メンテナンスが必要」と言う事実は、ほとんどの方が理解していると思います。しかし、外壁や屋根の塗装工事は、多額のコストがかかることから目に見える劣化症状が無ければ先延ばしにされてしまうケースが多いです。

 

外壁や屋根において、適切な塗装タイミングについては、塗膜が劣化し本来の性能が失われる『前に』行わなければいけません。もちろん、塗膜の劣化スピードは、使用している塗料や建物の周辺環境などによって変化するので、一概に「〇年!」とは言いにくいです。外壁や屋根の塗膜を劣化させてしまう要因は、『紫外線・雨水・塩分・温度変化』など、さまざまな要素があり、周辺環境によって劣化速度は違うと考えておきましょう。

 

ちなみに、建物の塗装メンテナンスのサイクルについては、採用している塗料によって変化するものの、一般的に7~13年の間と言われています。ただ、建物の鉄部に関しては、これよりも劣化が早く、5~7年程度でサビが発生してしまうことがあるので注意です。以下に、「そろそろ塗装メンテナンスが必要かな?」と考えた方が良い劣化症状をご紹介しておきますので、普段から小まめにチェックしておきましょう。

 

 

①変色や退色

工場を新築した時には、鮮やかな色で光沢のある美しい外壁だったものが、築年数が経過してくると徐々に色ツヤが落ちてきます。これは、塗料に含まれている樹脂が劣化してしまい、本来の塗料が持っているはずの色が変わってしまったり、ツヤがなくなってしまうという症状です。

 

外壁や屋根のこういった症状を変色・退色と呼び、外壁塗装・屋根塗装を考えるべき初期症状と考えてください。

 

 

②チョーキング現象

 

外壁塗装や屋根塗装のタイミングをはかるためのポイントとして分かり易いのが『チョーキング』です。この現象は、①で紹介した変色・退色の症状がさらに進み、塗膜が「粉化」してきている証拠です。上の図のように、外壁の表面を擦ると、指に顔料や樹脂が付着するようになる症状を指しています。

 

このような状況になると、本来、塗膜が持っているはずの撥水性が低下もしくは消失している状態ですので、塗り替えのタイミングと考えてください。

 

 

③塗膜の浮き・膨れ

これも塗膜の劣化症状として有名です。この症状は、紫外線や酸性雨などの影響によって、塗膜が付着力を失ってしまい、下地や下地調整剤との間に破断が生じてしまい、外壁の表面に水膨れのようなものが出ている劣化症状です。

 

表面に、塗料が残っていることから、目立たない位置なら「もうしばらく大丈夫」と塗装メンテナンスを先延ばしにしてしまうケースがよく見られます。ただ、この症状を放置してしまうと、塗膜だけでなく、下地の劣化に繋がってしまうので、注意してください。

 

 

④塗膜の剥がれ

③の症状を放置していると、塗膜が剥がれ落ちてしまうという症状に繋がります。ここまで放置している場合、塗膜の効果は完全になくなっていますので、建物の美観が大きく損なわれるのはもちろん、外壁材や屋根材そのものへの劣化も加速度的に進行していると考えなければいけません。

 

このような状況は、いつ雨漏りなどが発生してもおかしくないので、早急に塗装メンテナンスを行うべきタイミングと考えてください。

 

 

⑤鉄部で錆の発生

これは、③や④の症状を放置してしまった結果、本来得られていた塗膜の保護機能が失われてしまっていることで、素地に錆が発生してしまうという症状です。最初は小さな部分的な錆でも、どんどん広がってしまうことになり、塗膜の剥がれも拡大していってしまいます。

 

そしてこの状況を放置してしまうと、躯体自体の腐食が進み、穴があいて雨漏りに繋がります。本来は、この状況になる前に塗装メンテナンスを入れておかなければいけないと考えてください。

 

 

※シーリングの劣化にも注意

外壁の目地や窓・ドア枠などの周りは、シーリングによって防水処理が施されています。このシーリングは、施工後、経年劣化により徐々に硬化してしまい、建物そのものの動きや収縮などにより、ひび割れや断裂が発生してしまうことになります。一般的に、シーリングの耐用年数は7~10年程度と言われていますので、外壁塗装や屋根塗装に合わせてシーリングの打ち替えも行うのがオススメです。これらのメンテナンスは、仮設足場の組立てが必要になりますので、それぞれを個別に行ってしまうと、余計な仮設足場代が嵩んでしまうことになります。

 

建物のシーリングは、雨仕舞の一部で、建物内へ雨水が侵入するのを防ぐという非常に重要な役割を持っています。

 

 

適切な塗装メンテナンスのメリット

ここまでの説明で分かるように、外壁塗装や屋根塗装に関しては、普段から注意深く建物をチェックしておけば、「そろそろ外壁塗装(屋根塗装)をしなければならない」といった適切なメンテナンスタイミングを自分で見極めることも可能です。

 

ただ、こういった劣化症状に気付いていながらも、コストを嫌って塗装工事を先延ばしにしてしまうという方も少なくありません。そこでここでは、そういった方に向けて、工場などの営業目的の施設が、適切なタイミングで外壁塗装・屋根塗装を行うメリット面についても簡単に解説しておきます。

 

 

メリット1 長く建物を稼働できる

外壁塗装や屋根塗装は、建物を紫外線や雨水などの影響から保護するというのが大きな目的になります。どのような建物でも同じですが、建物にうちつける雨水が建物内に侵入しないのは、外壁や屋根そのものの能力と言うよりは、表面に施されている塗膜の防水効果のおかげです。そして、外壁や屋根の塗膜は、上述したように、経年劣化することは避けられず、適切なメンテナンスを怠ってしまうと、本来の保護機能が失われてしまい、建物の躯体にダメージを与えてしまうことになります。

 

逆に言えば、塗膜の劣化サインをきちんと見極め、適切なタイミングで外壁塗装や屋根塗装を行っていくことができれば、建物そのものを長期間良い状態で保てるようになるわけです。つまり、適切な塗装工事は、より長く同じ工場を稼働させることができるというメリットにつながります。

 

 

メリット2 使用塗料によって工場に新たな機能を持たせることが可能

近年では、外壁や屋根に採用される塗料は、飛躍的な進化を遂げていると言われています。例えば、塗料の中には、単に建物の美観を取り戻すことが目的なのではなく、塗装面に遮熱や断熱などの効果をもたらす機能性塗料が登場しています。外壁や屋根塗装に、遮熱塗料や断熱塗料を採用すれば、建物の遮熱性能や断熱性能が向上し、外気温の影響を受けにくくなります。

 

つまり、建物内の気温を一定に保ちやすくなることから、夏場や冬場の光熱費削減・省エネなどの効果が得られるというメリットがあります。なお、こういった機能性塗料は、外壁材や屋根材自体の温度変化を少なくすることができますので、素材そのものの寿命を延ばすことにもつながると言われています。

 

 

メリット3 美観が保たれ企業イメージが向上

建物の塗装が劣化しているのにそれを放置してしまった場合、会社そのもののイメージ悪化や信用の低下を招きかねません。たとえ、工場内は整理整頓されていたとしても、外部からは建物の外観しか見えないので、塗装剥がれやサビなどが放置された汚い工場に見える場合「建物の管理ができないルーズな会社に、製品の管理などできない!」「外壁塗装ができないほど資金繰りが危ないのかな?」など、悪いイメージを持たれてしまうことになります。

 

そしてこういったイメージは、取引先だけでなく、近隣の住民、さらには従業員に関してもネガティブなイメージを植え付けてしまう危険があります。誰でも、自分が毎日出勤する場所は、美観が維持された清潔感のある施設の方が良いはずです。実際に、定期的な塗装メンテナンスなどが行われ、美観が維持されている工場であれば、従業員のイメージなども良くなるはずです。

 

工場は、会社の『顔』と言っても良いものですので、工場の美観が保たれているかどうかは、会社のイメージに直結すると考えてください。常に美観が維持された工場であれば、さまざまな面で企業のイメージ向上にも貢献してくれるはずです。

 

 

まとめ

今回は、工場における外壁塗装や屋根塗装の必要性について解説してきました。この記事でご紹介したように、工場は、一般住宅とは異なり、非常に施設規模が大きくなってしまうことから、外壁や屋根の塗装工事を検討した場合、非常に大きなコストがかかってしまうことになります。そのため、「そろそろ塗装工事が必要だな」と判断できるような劣化症状が確認できた場合でも、それを見て見ぬふりして、塗装工事を先延ばしにしてしまっているケースが少なくありません。

 

なお、塗装の劣化に関しては、建物の美観を損なってしまう…程度の問題ではなく、適切なタイミングで塗装メンテナンスを行わなければ、外壁や屋根の躯体そのものにダメージが与えられるようになり、工場の寿命が短くなってしまうと考えておきましょう。

 

今回紹介した「外壁塗装・屋根塗装が必要だと考えるべき症状」を参考に、自社の工場の状態を今一度確認してみてはいかがでしょうか。

この記事の著者

著者 : 辻中 敏

辻中 敏 常務取締役 大阪本店長
1990年三和建設株式会社 入社、2021年同社 専務取締役就任

改修工事は新築以上に経験が求められます。これまでの実績で培ったノウハウを惜しみなく発揮いたします。 特に居ながら改修については創業以来、大手企業様をはじめ数多くの実績があり評価をいただいています。工事だけではなく提案段階からプロジェクトを進める全てのフローにおいて、誠実にお客さまに寄り添った対応を行い、 安全で安心いただける価値を提供いたします。

施工管理歴15年、1級建築施工管理技士、建築仕上げ改修施工管理技術者

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