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倉庫の建て替えや改修を検討するべきタイミングと注意点

2021年 RENOVATION

倉庫の建て替えや改修を検討するべきタイミングと注意点


今回は、日本国内の物流を下支えしている『倉庫』に関して、施設の建て替えや改修はどういったタイミングで検討されるのか、また実際に建て替えや改修に踏み切る際に注意しておくべきポイントを簡単にご紹介します。

EC市場が年々拡大する中、皆さんの手元に届くまで、さまざまな商品を安全に保管しておくための施設が『倉庫』です。日常生活の中で倉庫の重要性について考えるようなことはほとんどないと思いますが、クリック一つで欲しいものが数日の間に手元に届くのは全国各地に物流の拠点となる倉庫があるからです。近年では、ネット通販で取り扱われる商品の多様化や配送サービスの複雑化などの背景から、倉庫に求められることも増えています。

そのため、物流の拠点となる倉庫は、時代に合わせて日々進化しています。一般的に、倉庫のような大規模施設の建て替えや改修は、老朽化などが原因で行われるイメージが強いかとおもいますが、実はそれ以外にも建て替え・改修が求められる場合があります。ここでは、そういった倉庫の建て替え・改修を検討すべきタイミングと注意点をご紹介します。
 

建て替えや改修を検討するタイミングとは?

それではまず、倉庫の建て替えや改修を検討するのは、どういったタイミングなのかについて考えてみましょう。倉庫のように用途が特殊な建物に関わらず、どのような建物だとしても定期的な点検や修繕工事は必要です。例えば、外壁や屋根に施工されている塗装の劣化が目立ってくれば再塗装工事が必要ですし、台風や地震などの自然災害で何らかの被害が生じれば被害の程度に応じて必要な措置をとられることでしょう。

どのような建物でも耐用年数と呼ばれる寿命がありますので、いずれ建て替えや改修工事は必要になります。さらに、倉庫などの事業用施設では他にも次のような目的で建て替えや改修の検討の必要があるタイミングがあります。
 

施設の老朽化

倉庫の建て替えや改修を検討すべき第一のタイミングは『建物の老朽化』でしょう。上述したように、どのような建物だとしてもそこに存在するだけ徐々に劣化が進行してしまうものです。したがって、建物をできるだけ長く良い状態で維持したいと考える場合、定期的に点検を行い適切なタイミングで修繕をしていかなければいけません。もしも、小さな劣化を放置してしまった場合、台風や地震などの自然災害により、一気に劣化が拡大し、大規模な改修が必要になることも珍しくありません。
特に倉庫は、「大切な原料や製品を保管しておく場所」という特性上、施設の劣化を放置して雨漏りなどが発生した場合、その商品を汚し顧客に損害を与えてしまうというリスクがあります。そうなってしまうと、多額の賠償費用だけでなく、企業の信用も失うことになるでしょう。
 

倉庫の自動化

少子高齢化などの影響から、物流業界では人手不足が年々深刻化していると言われています。そこで注目されているのが、倉庫のロボット化や自動化による省力化・省人化です。
倉庫の自動化は、今まで人の手に頼っていた作業の多くを自動化することで大幅な人件費削減が目指せることや、人為的ミスの削減、作業効率の向上など、さまざまなメリットが存在しています。倉庫の自動化は、多額のコストがかかってしまいますが、可能な部分から徐々に最新テクノロジーの導入を進めている施設は多くあります。
こういった倉庫の自動化は、導入しなければならない設備も多く、設置場所が必要となるためこれを機に建物の建て替え、改修を検討する良いタイミングと言えるでしょう。
 

事業拡大など

3つ目の例としては、事業拡大などを目的に倉庫の建て替えや改修を検討するというパターンです。事業拡大などを目的に、取り扱う品物の種類を増やす際には、保管する品物によって適切な温度管理などをしなければいけません。極端な例を挙げると、タンスやベッドなど常温でも保管できるような物と、食品などの保管では倉庫に求められる機能が全く異なります。したがって、新たに取り扱う製品の性質に合わせた倉庫の建て替えや、改修・増築を検討する必要があります。

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建て替えや改修を検討した場合の注意点

それでは、実際に倉庫の建て替えや改修工事の実施を検討した場合に注意しておきたいポイントもいくつかご紹介しておきましょう。

目的を明確にする

まず、倉庫の建て替えや改修工事を行う場合、「何を求めているのか?」といった事業の目的を明確にしなければいけません。例えば、倉庫作業の省人化を目的に自動化・ロボット化をしたいという場合と、保管物品の種類を増やしたいから温度管理をしたいなど、建て替え・改修の目的は事業主によって全く異なります。
建て替え・改修の目的が異なれば、必要な対策も違ってきますので、計画段階から明確な目的をもとに建設会社に相談をすることで適切な提案を受けることができるはずです。
 

工事期間中の倉庫機能について

倉庫の建て替えや改修工事を進める場合でも、操業を完全に停止してしまうとなると、企業にとって非常に大きな痛手となります。したがって、建て替え・改修工事中でも、倉庫の操業を停止させることが無い建設計画を立てなければいけません。
こういった部分に関しては「どの建設会社に工事を依頼するのか?」によって大きく左右されます。倉庫の建て替え・改修を依頼する建設会社には、具体的な事例などを確認するようにしましょう。
 

資金調達について

倉庫の建て替えや改修は費用や時間などのコストがかかります。したがって、建て替えや改修にかかる資金をしっかりと調達することも非常に重要です。
また、工事内容によっては政府や自治体が運営している補助金・助成金などが利用できることもあります。こういった補助金・助成金を利用すれば、自社の負担を大幅に削減することが可能ですので、どういった物があるのかをしっかりと調べておくこともオススメです。

まとめ

今回は、倉庫の建て替えや改修を検討するタイミングと、実際に建て替えや改修を実行する時の注意点についてご紹介してきました。もちろん、この記事でご紹介した以外にも、倉庫の建て替えや改修をすべきタイミングというものもあると思います。どちらにせよ、どのような建物であったとしても、そこに存在するだけで、徐々に劣化が進行しており、いずれ建て替えや改修が必要になる時がきます。

特に倉庫は、大切な原料や製品を保管しておく場所という特性上、「雨漏りしたからそろそろ建て替えが必要かな?」といった対応をとることはできないでしょう。したがって、倉庫の建て替えや改修は、特に問題が生じていない段階でもある程度余裕をもって計画を進めていくことが大切です。

三和建設では、事業主様の課題や目的に応じて無駄のないご提案を得意としています。
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この記事の著者

著者 : 辻中 敏

辻中 敏 常務取締役 大阪本店長
1990年三和建設株式会社 入社、2021年同社 専務取締役就任

改修工事は新築以上に経験が求められます。これまでの実績で培ったノウハウを惜しみなく発揮いたします。 特に居ながら改修については創業以来、大手企業様をはじめ数多くの実績があり評価をいただいています。工事だけではなく提案段階からプロジェクトを進める全てのフローにおいて、誠実にお客さまに寄り添った対応を行い、 安全で安心いただける価値を提供いたします。

施工管理歴15年、1級建築施工管理技士、建築仕上げ改修施工管理技術者

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