再び、長期優良住宅先導事業に
国土交通省が実施する「長期優良住宅先導事業」なる取組みがある。
つい先日、平成22年度第1回事業の採択事業が発表された。
平成20年度から年2回のペースで実施され、今回で通算5回目である。
当初は、「超長期住宅先導的モデル事業」や「長期優良住宅先導的モデル事業」と呼ばれていたが、今回の名称は冒頭の通り「長期優良住宅先導事業」である。
名前を変われども、その主旨や中身は同じである。
三和建設株式会社では長期優良住宅の考え方を取り入れたマンション「エス・アイ200」を提唱しており、平成21年度第1回事業でその提案が採択され、長期優良住宅の認定を受けたマンションを我が国で最初に完成させた。
そして、このたび通算5回目となる平成22年度第1回事業において、再び三和建設の「エス・アイ200」が採択されたのである。
ちなみに本事業のこれまでの採択実績数は次のとおりである。
かねてから指摘している通り、マンションの採択実績は本当に少ない。
本事業の事務局である(独)建築研究所による平成22年6月11日付「建築研究所ニュース」に、本事業の総評が書かれている。
この中で、本事業の共同住宅新築部門に関し、
「一度の建設での供給戸数が多く、地域の環境形成に大きな影響を与える共同住宅においてこそ、(中略)長期に使用可能な優良住宅を普及させていくことが重要」
とある。
確かにその通りではある。
しかし、ひとつ大きな視点が抜けている。共同住宅は作るのも壊すのも大変なのである。まして鉄筋コンクリート造となれば、新築や解体において経済的にも環境的にも大きなコストがかかる。
マンションにこそ長期優良住宅の考え方を!
森本 尚孝
- 2010年6月25日