村野藤吾の照明器具
昨年のクリスマスの話。
あるお客様からの依頼で、「村野藤吾作の建物」に巡り合った。
建築に携わる者としては興奮した。
お客様からの依頼は「この建物に設置してある照明器具の取り外し」である...
照明器具を外すだけか...なんだかピンとこなかった。
聞くと80年前に建てられたこの建物の照明器具も村野自身がデザインしたものらしく、世の中に二つとして同じものは無いのだとか...。



実物を見るまではそのすごさがわからなかったが、どれをとっても、「確かにすごい!」、「見たことがない!」の連続であった。
このような高価で貴重なものを取り扱うことのリスクの高さが頭によぎったが、「ぜひ、なんとかしたい」というお客様の熱意に負けお手伝いをすることにした。
かなりの緊張感の中、お客様を初めすべての関係者がみんなで作業をし、すべての照明器具が無事に撤去できたときの達成感と感動は今も鮮明に憶えている。
お客様にとって、僕にとってまた関係者にとって最高のクリスマスプレゼントであった。
川口 秀夫
- 2010年1月 7日