伝承することの素晴らしさ

大阪建設業協会で行われたセミナーの翌日に企画されたイベントで岸和田だんじり祭りを観てきた。地元に本社を置く岩出建設株式会社さんがエスコートしてくださった。

名物の「やりまわし」には圧倒された。ハイスピードでコーナー直角にを曲がるあれだ。

たまに転倒や建物への衝突などの事故が報じられるが、間近で見ると4トンもあるというだんじりの激突や転倒など考えると恐ろしさを感じた。

ところがだんじりを曳く者たちは、威勢のいい掛け声を出し、太鼓をたたき、笛を吹き、そんな恐れなど ものともせず全速力でたんじりを曳きコーナーを直角に曲がる。

「大工方」と呼ばれる役割はだんじりの大屋根や小屋根に乗り、団扇を手に華麗に舞う。

町の名を背負った法被を着て、代表として誇りとして、だんじりのてっぺんで目一杯の格好をつける。

本当に誇らしく格好のいい様だ。

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町一色がだんじりの熱気に包まれていた。だんじりは力のある若者が中心となって曳かれているが、だんじりの曳き手の中には小学生ぐらいの子どもの姿も多かった。力いっぱい声を出し、全速力でだんじりを曳くために走る子達の姿もとっても勇ましい。大人に負けない誇りを感じる。

大きな危険を伴い、また体力の要るだんじりの曳き手には年齢制限があるようで、まだ年齢に達しない小さな子達は沿道から声援るしかない。 SN3K0147.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小さな子達は「大工方」にあこがれているのだろう。団扇を持ち鳴り物に併せて客席で舞っている。 この子達も小さな体に誇らしく町の名を背をっている。

いろいろな方面で若手の継ぎ手不足による日本文化伝承の危機が叫ばれている。

建設業も、とくに大工方は屋号の名を背負った法被を着ていた。その屋号の技術を教えられ受け継ぐことを許された者が背中に名のある法被を着ることができた。誇りと同時に名を背負う責任が職方とその仕事の確かさを支えた。

現在では建設業も若手がその技術を伝承することが少なくなり職方が減ってきている。我々自身が少しずつでも建設業に対する良くないイメージを変えて行かなければと強く感じた。

若手伝承者不足の原因は「最近の若者事情」だけではないと改めて感じたからだ。

岸和田は老若男女だんじりにあこがれる風土が形成されている。

この伝統文化はこの先も子どもや若手によって継承されてゆくことだろう。

森本行則


  • 2009年9月24日