外壁窓回りの納まり

まずは下の2枚の写真をごらんいただきたい。

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無題2.JPG

何を撮影したものかお解かりだろうか?

上の写真は外壁に取り付けられたアルミサッシの右上部、下の写真はその左下部を外側から撮影したものだ。


これは現在、三和建設で建設しているある物件の外壁施工状況を示したものだが、この写真の意味するところを説明する。

この建物の外壁は工場や倉庫建築などでよく見られる「角波鉄板」を使う仕様となっている。

写真では石膏ボード貼りが完了し、さらにその上に防水紙を貼り終え、今まさに角波鉄板を貼り付けていこうとする状況である。

角波鉄板はいわゆる「板金屋さん」によって建物の角部分より1枚ずつを(この現場は幅60㎝×長さ約6m)順に貼っていくのだが、サッシ廻りなどは当然ながらその開口に合わせてカットしなければならない。

但し、それだけでは外壁の美観も悪いため、縦横に違う形状の「役物」を加工して取付けるのだが、そもそも「役物」は美観を保つことだけではなく、サッシ廻りからの雨水の浸入を防ぐことが最も大きな役割なのである。

 

・・・ここでようやく本題を下図とあわせて説明する。

まず(A)の部分にはシールは施さない。ここから浸入した雨水は③の縦見切り縁内を縦滑りし、窓下まで流れ落ちたのち、④の捨板鉄板を伝って1階腰壁水切りより外部に排水される。

尚、左の写真は、④の捨板鉄板がサッシの上にまで伸びていっているが、これは上階部分の(A)からの雨水を、1F腰壁水切りまで伝わるようにしているのだ。


次に(B)の部分についてだが、当該建物はサッシの外部側にアルミ額縁を設けた意匠となっているため③の縦見切り縁とアルミ額縁との間にはシールを施すこととした。

但し、角波鉄板は薄板材であるためその熱伸縮が大きく、鉄筋コンクリート造よりシールが破断しやすい。

もしこの部分のシールが破断すれば、当然ながら建物内部への浸入が予測される。

従ってサッシ部分については、④の捨板を図のように折り曲げ加工し、アルミ額縁との間に挟みこんだシールを充填し(この部分のシールは外部にさらされないため劣化しにくい)、二重の防水処理を施している。

またこのようなサッシの場合、一般的にはアルミ額縁の外側で②のアルミ水切りの長さとなるのだが、シールが破断した場合にあっても④の捨板鉄板を伝って外部へ確実に排水されるように、水切りを延長することとした。

 

 

 このようにして出来上がった建物を一見して外部からみても、その内部側でどのような工夫がされているかは一般的には知られるよしもなく、設計図に記載されていることすら少ない。

また角波鉄板などは主に金切りバサミでカットされるため、1mmでもハサミが多く入りすぎてしまうと、そこが漏水の弱点となってしまう。

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雨漏れ」=決して建物にあってはならないことである。
使われる資材の性質を知り、意匠としても機能としても満足させる方法とは・・・?

わたしたち三和建設は、これまでの失敗や培った経験をもとに常に前向きに検討し、過去を見直し、将来を見据えて確実に歩み続けます。

それが設計図に記載されていなくても・・・ 人の目に触れないことでも・・・。

 

相良 敦


  • 2009年8月18日