建設会社の付加価値

建サクというインターネットサービスがある。

三重県のkodo.ccという会社の立花哲也という人が考えた。

建設工事請負紹介マッチングサイト建サク

考えるだけでなく、実際に作って動かしているところがすごい。 

ところで、建設会社の強み、あるいは付加価値とは一体なんであろうか?

施工力、技術力、営業力、ブランド、価格競争力、政治力・・・

いろいろありそうだ。

調達力も強みのひとつである。

では、調達力とは何か?

一言でいえば、「良いものを安く調達できる力」ということになるだろう。

調達力は、単に仕入れ先に対してネゴシエーションするスキルが優れているということにはとどまらない。

建設会社においては、たくさんの工事を、仕事のしやすい環境で、安心できる支払いでやってもらうことの積み重ねが、発注者としての信用を生んで、ひいては調達力となって自社に帰ってくる。

 

調達力を高めることは、自社の付加価値を高めることに他ならない。

安く発注できる力が利益(すなわち付加価値)を生むからである。

ただ、安い仕入先業者を知っていることが、その建設会社のコスト競争力であるという認識がこれまでの業界にあったが、はたしてこれはまともな姿なのだろうかと最近疑問に思う。

「単に知っている」だけでなく、前述のとおり「安くて仕事のいい仕入れ先」とつきあい続けられる力こそが、建設会社の付加価値を高めることにつながるべきだ。

 

その意味においては、誤解を恐れずにいえば、優秀な専門業者は特定のゼネコンだけではなく業界全体の財産だと思う。

そしてそのことが、それぞれの建設会社の付加価値を高める唯一の道ではないか。

建サクは、良質な専門業者を業界全体で共有し、ゼネコンの真の付加価値を求めるシステムなのである。

 

森本 尚孝


  • 2009年8月12日