仮設と景観
世界遺産にも指定されている沖縄県・首里城跡。
本年6月より、鮮やかな朱色が印象的な正殿外壁の漆塗装の塗り直しが行われている。
次のウェブサイトがより詳しい。
下地補修や漆の重ね塗りなど24もの工程を経てようやく塗り直しが完了するそうだ。
興味を引いたのは塗装を行うための仮設の足場だ。
配慮が利いていて朱色の足場が組まれているのだ。
更に足場板までも朱色にされており、少しでも工事中の違和感を少なくしようとする配慮がみえる。
正殿を離れ順路を進むと、仮設のテントが張られていた。
何かの催しがあるのだろう。
テントの屋根も琉球建築に見られる赤瓦のデザインが施されていた。
勿論 本物の赤瓦屋根と同化することはできないが、景観と仮設が意識されたスポットがここにもあった。
工事中であることを知らずに首里城跡の正殿を訪れた観光客は、全景の一部とはいえ建物を覆い隠す仮設足場の存在はショックだろう。
しかし、こういった工夫で少しでもそれを和らげようとする配慮は私にとって少しばかり嬉しかった。
森本 行則
- 2009年7月21日