安全第一

街中の建設現場の前を通ったとき、いろいろな啓蒙看板を目にすることがあると思う。
中でも多いのが労働安全衛生に関するものだろう。それだけ建設会社各社は、安全に留意しているし、事故が多いのも事実。最近でもクレーンが倒れたり、落下したりと新聞紙面を賑わしている。
そんなこんなで各地の労働基準監督署(労基・大元は厚生労働省)は、建設会社に対して法的改正も含めて指導・指示を常に強化している。
確かに平成20年の労働災害死亡者数から見ると全産業1,268人の内建設業が430人を占めダントツ一位であり、携わるものとして誠に不名誉にかつ残念に思う。

比較対象とすべきものではないが、同年の交通事故死亡者数が5,155人で、双方とも亡くなられた方々のご冥福を祈るばかりだ。建設業の事故は業界全体として取り組むことであるが、交通事故は国民全体が考えなければならない問題だ。そこで安全というものを見直してみよう。

東京ディズニーリゾート(TDR)に行かれた方は多いと思うが、ここのリピート率が驚異的でほぼ100%に近い(もちろん日本人だが)。ここを運営している㈱オリエンタルランドがこのリピート率を達成する為にコンテンツ・アトラクションなどが日夜新設・更新されていることは、ご存知のとおりだ。
また、それらを運営するスタッフの教育にも並々ならぬものがあると推察される。それらの中で一番大切にされているコンセプトは何か。「夢」「希望」「未来」「非日常性」「ファンタジー」「アドベンチャー」・・・・・・・・・・・・・色々思いつくが、さて?

このブログの題名から、懸命な読者諸氏は正解の見当は付くと思うが、それは「安全」だ。これは創始者ウォルト・ディズニーから脈々と受け継がれている最重要コンセプトだそうで、 そのホームページによれば「ディズニーテーマパークには、『SCSE』という行動指針があります。
【Safety 安全】、【Courtesy 礼儀正しさ】、【Show ショー】、【Efficiency 効率】の頭文字をとったもので、全キャスト(従業員)にとって、ゲストに最高のおもてなしをするための判断・行動のよりどころとなります、『SCSE』は、その並びがそのまま優先順位を表しており、安全がすべてに優先するということを示しています」だ。

ここでのキーワードは「安全がすべてに優先」と「行動指針」だ。何か行動を起こすときの判断基準、迷ったときの判断基準が、まず安全から考えてみること、それをクリアーにしてから次へと進む、これが徹底されていることがすばらしい。この反面として、先ごろ乗り物事故をきっかけに閉鎖になった遊園地「Eランド」の例を見るまでもないだろう。

当社の各作業所も、すべてTDRの精神を目指してはいるものの、それほどまでに昇華されていないのが実情だ、他社も大同異小だと推察され、それは結果からも労基の方々の指導からも明らかだ。このコンセプトが無くして、当社に対する100%のリピーターは無く、未来も無い事を改めて考え直した。読者諸氏も、車を運転するとき、道を歩いているときなどに頭の片隅にTDRコンセプトを置いてみてください。「建設業ゼロ災害・交通事故ゼロ」の為に。

川端 康二

  • 2009年7月 7日